「大丈夫?」 ……え 「気分でも悪い?」 「……」 「病院に行く?」 言葉を失うというのは、こういうことなんだと初めてわかった…… 何も発することができないほどの美形が目の前にいる。 「あの……本当に大丈夫?」 あっ! 「だ、大丈夫です!!すみません!!」 ボケーと眺めていた自分にハッとして、急いで立ち上がった。 「痛っ……」 右ひざに痛みを感じて、つい言葉を漏らした。 「あっ、ケガしてる。これ使って」 そう言って差し出された、きれいなブルーのハンカチ。 お……王子様だ――!!