「……舞」
俺が呼ぶと読んでいた本から視線をあげる。
「……………何?」
……いざとなると勇気いるな…
「今度さ、合唱祭あるじゃん?」
と言うと「うん」とさほど興味なさげに頷いた。
「まだペアを決めてないんだろ?
……えっと…俺とペアにならねぇ?」
この学校の合唱祭ではペアを決め、その二人だけで練習する。
これは部活をやる時間がバラバラだからクラス単位で練習できないからというのが一番の理由だ。
もちろん、全体練習もあるが二、三回しかない。
「……………別に……いい」
ウサギに顔を埋めてそう言ったので少し耳を疑ったが、本当のようだ。
「ほ…ほんとか?ほんとにいいのか?」
嬉しさのあまりしつこくなってしまったが
「ほんと…。ペアになっても……いいよ……」
舞はウサギから顔をあげ、目を擦る。
……照れてるときの癖だ。
「じゃあ…放課後、いい?」
と言うとコクリと頷いたので、心が温かくなるのを感じながら自分の席に戻った。
俺が呼ぶと読んでいた本から視線をあげる。
「……………何?」
……いざとなると勇気いるな…
「今度さ、合唱祭あるじゃん?」
と言うと「うん」とさほど興味なさげに頷いた。
「まだペアを決めてないんだろ?
……えっと…俺とペアにならねぇ?」
この学校の合唱祭ではペアを決め、その二人だけで練習する。
これは部活をやる時間がバラバラだからクラス単位で練習できないからというのが一番の理由だ。
もちろん、全体練習もあるが二、三回しかない。
「……………別に……いい」
ウサギに顔を埋めてそう言ったので少し耳を疑ったが、本当のようだ。
「ほ…ほんとか?ほんとにいいのか?」
嬉しさのあまりしつこくなってしまったが
「ほんと…。ペアになっても……いいよ……」
舞はウサギから顔をあげ、目を擦る。
……照れてるときの癖だ。
「じゃあ…放課後、いい?」
と言うとコクリと頷いたので、心が温かくなるのを感じながら自分の席に戻った。

