「さあ、生徒会長」

「……」

放課後、誰もいなくなった校舎の廊下。

校庭の見渡せる窓際に、聖園 冴子(みその さえこ)を立たせる。

彼女は何も着ていなかった。

この学び舎の生徒の証たる制服も、下着さえも身につけていない。

装飾品らしい装飾品は、いつもかけている眼鏡のみ。

「早くして下さい生徒会長…いや、冴子…お前が自ら望んだ事だろ?」

そう言って。

石動 俊平(いするぎ しゅんぺい)は口元を歪めた。