「そこまでして、

夢帆を手に入れたいですか?」


「そうですね。

今まで生きてきて、初めて

手に入れたいと思った人ですから」



「・・・夢・・斗」


私の目から、涙がこぼれた。


「まだ、効果は9割ですか・・・

それほどまでに夢斗の事を」

聖夜が私を抱きしめると、

夢斗の方を見た。



「夢帆は私が連れて帰ります」



そう言ったかと思うと、

一瞬にして、

夢斗の前から、

私と聖夜の姿は消えていた。

・・・

これも、聖夜の魔法・・・