その言葉を残して、

聖夜はいなくなった・・・


・・・

私は、勢いよく起き上がった。



「どうしたんですか?」



夢斗が、私を抱きしめた。



「・・・ちょっと、怖い夢を」


私の言葉に、

夢斗の顔が、一瞬歪んだように見えた。


「・・・夢斗?」


「なんでもありません。

さぁ、まだ起きるには早いですよ?」


「夢斗に、抱きついてていい?」

クスッと笑った夢斗。