・・・・

あれ、私、確か眠ったはずなのに。


「こんばんわ」

誰かが私に声をかけてきた。


私はゆっくりと目を開けて、

声のする方を見た。


「・・・あなたは?」



「聖夜といいます」


聖夜と名乗った男は、微笑んだ。

空けるように白い肌。

キレイな顔立ち。

「ここは?」


私の質問に、



「ここはあなたの夢の中」


「・・・聖夜さんは、

夢の案内人?」


「そんなきれいなものじゃありません」