夢斗はため息をついた。


「・・・よかった。

そう言ってもらえると、嬉しいです」


夢斗の笑った顔は、とても落ち着く。



「少し、元気がしました」



「そろそろお時間です。

またお会いしましょう・・・そうだ。


これ・・・」


夢斗が懐中時計を差し出した。


「あの・・・」

「もらってください」


夢斗が微笑むと私はいつもの場所にいた。