「あんまりなくと、化粧が崩れるわよ」


「だって・・・」


「とってもキレイよ・・・

よかったわね。夢斗は、

この国の、プリンスなんですって」



私はその言葉に驚いて、

夢斗を見つめた。



「言ってませんでしたか?」


夢斗は、とぼけたように呟いた。


「そんなの聞いてない」



「あらあら・・・

でも、本当に、よかった・・

結婚おめでとう」



ママも、パパも、

とても喜んだ。


私も笑顔で頷いた。



「おめでとう」


おばあちゃんの優しい声。