夢斗を押し切ろうとしても、

力が入らない。


「だから、体が元に戻ってから、

聖夜のところへ・・・」



「聖夜に会いたい・・・」


私の言葉に、

夢斗の顔が曇った。


「薬が、心まで、

奪ってしまったんですね…」


悲しそうな夢斗。

・・・

何で、そんなに悲しそうな顔をするの?

私の胸がキュンといたんだ。