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しばらくして、呪文が終わったのか、

聖夜の声がしなくなった。



「・・・聖夜?」



「目を開けてもいいですよ」


そっと目を開けると、

たくさんのバラの花に、囲まれていた。


「キレイ・・・」


「儀式が進むにつれて、

もっとバラの数が増えます。」


「どうして?」

「私たちを

祝福してくれてるんでしょう」


聖夜と私は微笑みあった。