「夢斗、お前は白の魔法使い・・・

リアを、苦しまないようにしてやってくれ」



・・・・

それは、私に命を奪えと?


「黒の魔法では、苦しむだろうから」



私は、リアの顔を見つめた。


「夢斗、お願いします。

聖夜と、綺麗な別れをしたいから」


荒い息遣いのリアは、

今も消えてしまいそうな顔で微笑んだ。




「・・・わかりました。

最初で最後のリアの頼み、

引き受けましょう」


「ありがとう・・・夢斗」


聖夜は、リアに最後の別れのキス・・

それを見届けて、呪文を唱えた。