「私のわがままだよね、ゴメン」

俯いた私を、

夢斗は責めたりなんかしなかった。


「私の知ってる聖夜は、

本当に孤独で、見ている私も、

胸が痛みました」


「夢斗は、独りじゃないの?」




「私も、たくさんの人を、

見送ってきましたが、それでも、

孤独だと感じたことはなかった」




夢斗が、私の顔を優しく包んだ。




「今だって、夢帆がいます」




「・・・」



「例え、聖夜の元に行っても、

貴方を想えば、独りじゃない」