気が付くと、

私の部屋。


「まだ、夢斗は帰ってきていませんね」


・・・

夢斗、あなたは何をしているの?

私はここにいるよ?



そう思うと、表情とは違う涙が、

頬を伝った。


「まだ、すべてを忘れていないんですね・・・


どうすれば、私だけを見てくれますか?」


「…私は、聖夜が好きよ?」


「薬のおかげですけどね」

そう言ってクスッと笑った聖夜。

そのまま私に口づけをした。


・・・あなたは、私を愛しているの?