そう言って、にっこりと微笑むココ。
…そうか、これはYESと受け取って良いんだな。

そう気付いた瞬間、さっきの頬の柔らかい感触の正体に気付いて、俺は動けなくなった。
あれは…、つまり…、キ……。


「ココちゃん、純朴な浩太君を困らせちゃ駄目だよ。例え、キスがフランスでは挨拶だったとしても」

「……雄ちゃん! いつから見てたの!?」


真っ赤になって怒るココ。
ニヤニヤ笑ってる雄一。


「さぁ~? いつから見てたかなぁ? ココが浩太の耳元で何か言ってた頃かな」

「うわぁ……」


改めて照れくさい。
ってか、後で気付いてた連中から、凄いからかわれそうな予感。

まぁ、でも。
ずっと好きだった、今も大好きなココなら、照れくさいのも有りだって気がする。

ココを見てたら、気付いたココが微笑んでくれた。
何か、幸せな事が待ってそうな気がした。




ココが、フランス人とのクォーターという遺伝も手伝って、実は凄いキス魔だっていうのは、また別の話。





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