私の気のせい? なんか、先輩……いつもより、私に対してフレンドリーな感じがする。 まぁ、でも、そうだよね。 もう高校も卒業だし、部活も引退したから、先輩後輩で厳しくする必要がなくなった分、そう感じるのかも。 「真実ちゃん?」 目の前で上下に手を振られて、ハッとした。 と同時に、再び緊張してきた。 「あっ、あの……こ、ここで大丈夫です」 なんとかそう言えて、ホッとした。