そして優しい~番外編~


部活が始まる前、集合した時に美雪を見たら、目薬でも使ったのか真っ赤だった目は本来の色に戻っていた。

そして、部活中の美雪は……いつもと変わらない様子だった。

それでも、ちょっといつもより元気がない気がするのは、俺の気のせい……ではないと思う。



部活が終わり解散すると、俺は戸締りなんかがあるので、美雪は先に帰って行った。

30分位の時間差で学校を出たけど、自転車の美雪と車の俺では、着いた時間はそんなに差がなかったかもしれない。



アパートに着くと、いつもの場所に美雪の自転車があった。

だけど。

部屋の前で俺は首を傾げた。