美雪があんな風に泣くなんて……僚二に関係する事しか、思いつかない。 いったい、何があったんだ? おまえは、まだ俺の居ないところで、一人で泣いているのか? 「……はぁ……」 思わずため息が零れた。 考えていても仕方ない。 何があったのか隠すつもりじゃないようだから、帰ってから話を聞くか。 俺はそう自分に言い聞かせて、気持ちを切り替える事にした。 ☆ ☆ ☆