バスケの試合の時以外、温厚な僚二。 なのに、なんで今はこんなに機嫌が悪そうに怒鳴っているんだ? 「まぁ、ただのクラスメートだろ? なぁ?」 真佐志の言葉に僚二は、ハッとしたようだった。 「あっ、ああ……そうだな。ほら、帰るぞ」 そして、僚二はそう言って歩き始めた。 俺は僚二の態度を疑問に思いながらも、その後はいつもと変わりなかったので、その時の事をいつの間にか忘れていた。 ☆ ☆ ☆