「そう。あれ、多分そうだよな?」 広めの道路で反対側の歩道を真佐志が見て、確認するように僚二に言った。 「ああ」 僚二も肯定したので、俺も2人が見ている方へ視線をやった。 視線の先には、楽しそうに話しながら帰宅する女の子と男の子。 「おっ、小学生なのに彼氏が居るのか?」 「居るわけ無いだろ!」 俺が冗談半分で言った言葉に、僚二が珍しく怒鳴ったから、思わずフリーズしてしまった。