やっぱり……。 俺が別の学校だったら、美雪は親友にだけ話をして、少しだけ気持ちが楽になる筈だったんだ。 「……ああ……」 俺は結局、また今日も本当の事を言えずに、美雪から離れて隣の部屋に戻った。 もう、いっその事、美雪が伊藤と佐伯に話して楽になれるように、『学校が変わる』と嘘をついてしまおうか? 本当の事を知ったら、美雪は怒ってしまうだろうけど……。 ☆ ☆ ☆