そして優しい~番外編~


やっぱり……。

俺が別の学校だったら、美雪は親友にだけ話をして、少しだけ気持ちが楽になる筈だったんだ。



「……ああ……」



俺は結局、また今日も本当の事を言えずに、美雪から離れて隣の部屋に戻った。



もう、いっその事、美雪が伊藤と佐伯に話して楽になれるように、『学校が変わる』と嘘をついてしまおうか?



本当の事を知ったら、美雪は怒ってしまうだろうけど……。



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