ビクッ 美雪の体が揺れた。 やっぱり。 でも、美雪は視線をそらさず伏せる事もせず、俺をジーっと見ながら、何かを一生懸命考えているようだった。 そんな美雪を見ていたら、俺の心の中で、何かがストンと落ちた。 きっと章弘の最後のお願いか何かで抱き締められたんだろう? それを俺に言うのは、章弘に申し訳ないような気がしているんだろう? そんな風に回りの人の気持ちまで考えてしまう優しい美雪に惚れてしまってるんだから……俺の負けなんだよ、きっと。