「着いた!」 そう、春さんが言った時、丘みたいな所に出た。 町の景色がよく見える。 「うわぁ、眺めがいいですね!」 「でしょ?帆香ここに来るのは初めて?」 ニコニコしながらそう言われ、 「はい」 そう、素直に答えた。 馬から降ろしてもらい、しばらく町を眺める。 遠くに小さく、遊馬さんのお城が見える。 「ねぇ、帆香はあっちの人間なんでしょ?」