━━━━━━ 空が紅く染まってきた。 「そろそろ帰るか」 「うん」 微笑む帆香。 敬語はやっと使わなくなったらしい。 帰るための手掛かりも何も見つからなかった。 それでも楽しんでくれたみたいだから、良しとするか・・・ 柔らかく微笑む帆香を、少しづつ意識してしまう。 偽りの恋人だと頼んだのに。 ・・・放したくなくなってしまいそうだ・・・