遊馬さん、やっぱり偉い人なんだなぁ・・・



「このまま父上の部屋まで行くぞ」


あたしの肩を抱いたまま、遊馬さんは言う。




「あ・・・は、はいっ!
で、でもこのまま、ですか?」


肩に置かれた手を見て言うと



「あぁ。父上はその・・・少し癖があるのでな。こうしておけば大丈夫だと思うのだが」



「癖?」


「まぁ、会えばわかる」




そう言ってお城の入り口に着いた。