二人の王子さま




「どうだ?」








遊馬さんは薬箱の蓋を閉め、またお茶を飲み始めた。







「・・・・・・あたし、恋人・・・とか、居たことないんです・・・」









「そうか。では断る。と?」




うわぁ・・・なんだかまたトーンが下がった気がするよ・・・








「い、いえ!
お受けします・・・

でも、その、男の人と手も繋いだことないのですが・・・


フリ・・・でいいんですよね・・・?」








「あぁ・・・だが俺の気分ではお前に何をするかわからぬがな」




「え!?」