「遊馬さん・・・」 「遊馬でいい」 「あ、えっと・・・」 「なんだ」 馬はずっと走ったまま、前を見たまま話し掛ける。 「ここは天国ですか・・・? どう考えてもこんな景色は見覚えがないんです」 「・・・・・」 あたしが話し掛けると遊馬さんはそのまま黙ってしまった。 ・・・何か悪いこと言ってしまったのかな。 「天国ではないな」