ゴロッ ゴロゴロッ…!

雷の音がどんどん大きくなり、鼓膜だけじゃなく体にもその振動が伝わってくる。

「まっ、これ以上あなたがどうしようがわたしには関係ない。もう二度と、わたしに関わってこない方が身の為よ」

「っ! 逃がさない…!」

恐ろしく低い声で呟いた後、彼女の口から呪いの言葉が紡がれる。

言葉は黒いモヤとなり、彼女の体を包み込んでいく。

その様子を、わたしは冷ややかな眼差しで見つめる。

「―警告はしたわよ」

「黙れっ!」

彼女が叫ぶと同時に、黒いモヤは大蛇となり、わたしに襲いかかってきた。

だが……。