梶山書店物語〈壱〉

「お前、どうやって鍵貰ったんだ?」

誰が見てもわかる千尋くんが相当、頭にキテるようだ。
クリスさん、それに気付いていない。ある意味、凄い人。

「チヒロに言われたって言ったらくれまシタ」

舌打ちが聞こえる。

「それよりバイキング行きましょう!やってマス!モナカ行きましょう!」

「お、おう」

腕を引っ張られるとこに千尋くんに引っ張られる。

「こいつに触んな」

「ヤキモチはよくないデスヨ。チヒロは独占欲強すぎデス!」

「今に始まったことじゃないだろ。良いとこだったんだ出ていけ」

さっきの事を思い出して顔が熱くなる。

「ク、クリスさん!ご飯食べに行きましょう!」

「イッパイ食べましょう」

不機嫌な人と全く気付かないマイペースな人に挟まれながらのホテルの朝食は味がしなかった。



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