大好きな君へ




そんなある日



バス停で彼と同じ高校に行っている同じ中学出身の友達を見かけた


「あー!久しぶり〜」


そう言って友達の方から愛想良く話しかけて来てくれた


彼女の名前は中田夕夏(ナカタ ユカ)


バス停のベンチに座っていたが、あたしを見つけると立ち上がって近付いてきた


「久しぶり!!」


と、あたしも笑って返す



短いスカートからは彼女の少し太めな足が見えていた


あ、あたしも人のことは言えませんが…



「スカート長いね〜」



と、同情の眼差しで見られたが、学校が厳しいため仕方がないし、自分の短足&太い足を見せないための言い訳になる、と前向きに考えている



「夕夏は短ーい

何回折ってるの?」


と尋ねれば


「4…5回だったかな?」


と返された



そりゃ、短いわけだ



「そーいや、スカート切ってる子もいたよ?」


「えっ!?」


そう言ったから何となく彼女のスカートの裾を見る



だけどそこには学校のエンブレムが刺繍されていた