「あれ?山崎笑ってる?」


はっ!気づいたときにはすでに時遅状態。
そして、またあの笑顔を見せていった。


「お前、笑ってた方が可愛いじゃん。」


不覚にも、どきっとした。
男に、可愛いなんていわれたことないし、どきっというよりびっくりした、の方が相応しいかな。


「私…やっぱり森田のこと嫌い。」


「え!?ちょ!!山崎!!」


慌てふためいている森田を見て、可愛いと思ってしまった。
…なんだ。森田のこと嫌いなんていってたけど、それが嘘みたい。
普通に仲良しの女の子と話しているみたい。
不思議。男にこんな感情を持ったことは無いよ。


「嘘。森田、ありがとう。」


私にこんな感情をくれて。
可愛いっていってくれて。


「え??なんだよ山崎気持ち悪いなあ~。」


「気持ち悪くてもいいです!」


森田。ありがとう。
本当にありがとう。

この日はとてもよく眠れた。
最高の男友達が出来ちゃったよ。