執事と秘密の恋愛




あたしが買い物行きたいから正也にもついてきてほしいという理由で、お母さんに許可をもらった。

「初デートだね」

正也はわかんないけど、あたしにとっては人生初のデート。

「ちょっと家帰っていいか?」

「忘れ物してないじゃん」

財布あるし、他にはいらないよね?

「俺の家」

「いいけど、何で?」

「デートにこの格好じゃ、ただの執事だろ?だから私服に着替えたいの」

そういうことね。

それじゃあカップルに見えないもん。

正也の家初めてだなぁ。