「そんなの知らないよ」 「あんた最低…」 「そうかな?愛美ちゃんを日本に置いてった高杉くんも最低だと思うけど?」 「正也は最低じゃないよ。あんたとは違う」 「ごめんね〜。売店混んでて」 笠寺さんをにらんでたあたしは、慌てにらむのをやめた。 「なんかあったの?」 「なんもねぇよ」 笠寺さんに幸せそうな笑顔を見せる玲香。 騙されてるって知らないんだよね。