夕飯のとき、お父さんが真剣な顔で話し始めた。 「愛美、高杉くんがアメリカに行くことなんだが…」 「あたし、反対しないよ。正也には、頑張ってほしいから。あたしも、正也に負けないぐらい頑張るよ」 「愛美。ありがとう」 夢を叶えるために…。 あたしの夢は、税理士になること。 数学が得意で、計算が好きだから、税理士になると決めた。 正也に負けてられないからね。 あたしだって夢を叶える。