ウエイトレスが持ってきたオレンジジュースをひとくち飲んだ。 「相談って何?」 「単刀直入に言うね」 「どうぞ」 「愛美に嫌がらせしてたの、あたしなの」 「え?」 単刀直入すぎて、頭が混乱する。 「あの手紙で、大体気づいたでしょ?」 あの手紙…。 正也と別れろ…。 思い出したくもない。 「あたしの好きな人ってね、高杉さんなの」 「え?」 全然知らなかった。