「波川、いじめられてないか?」 「大丈夫です」 「なんかあったら言えよ」 「はい」 鈴木先生は、あたしにノートを渡して職員室に戻っていった。 「愛美!!」 「玲香」 玲香があたしのかばんを持って、こっちに来た。 「なにそのノート」 「あたしの理科のノート。男子トイレに捨ててあったんだって」 「は?だんだんひどくなってきてない?」 「そうだね」