『それとね、みゅーの男の人が怖いって気持ちも、少しかもしれないけど分かった気がする』
私は大丈夫……と思っても、相手が男の人だと明らかに力の差があるから逃げられない。
沙良ちゃんの怖かった気持ちは、誰よりも分かる。
『そこらへんの女子に比べたら、もし何かされても声は出せるし逃げられると思ってたんだ。完全になめてたから、バチが当たったのかな……』
『そんなことないよ。なにかあってからじゃ遅いけど……少なくとも、今回のことがあったからこそ、沙良ちゃんも気をつけようって思えたでしょ?』
『うん。こう見えて、私もか弱い女子なんだって思うことができた』
『そうだよ、沙良ちゃんちゃんだって女の子なんだからね』
これからは光聖くんが沙良ちゃんのそばにいてくれるから、私としてはすごく安心。



