「桜〜(泣)」
私はみんなには聞こえないよう助けを求めた
「どうしたの?」
桜も小声で返してくれた
「恥ずかしい…恥ずかしい…」
顔を赤くする私を見て何か悟ったのか
「あーはいはい。よかったじゃないですか」
苦笑いしながら手を肩ぐらいまであげ「わからない」のポーズをした
なぜ、そのポーズなのか不思議だったが、特に意味はないだろう
「よかったんじゃないのですか?」
くいっと意地悪な笑顔を浮かべ聞いてきた
「…よかった…ですよ。」
「嬉しかった?」
そう聞かれたが
頭を縦に、頷くことしか出来なかった…



