そして私が知っている事全部

過呼吸の時に書いた紙を

姉に渡して

また布団に包まった


少しして読み終えた姉は

私の頭をポンポンと叩いて

奴らの会話に入って行った


目を閉じれば

今日一日の出来事が

淡々と出てくる


「っ…」


もちろん私が過呼吸になって

ここに来るまでの記憶も

ハッキリと頭に残った


姉はさすが当時中学生というくらいで

口でうまく家に帰らせた