そしてやっと奴は

私の首から手を離した


「ゲホゲホッ…ハァハァハァ…」


何故か開放感はあるが

息が苦しくて

多分過呼吸という奴になった


「ハァハァハァ…」


息を落ち着かせようとするが

少し吸い忘れると

苦しくなった

苦しいけど逃げるように


布団に埋もれた

だが奴らは玄関でずっと笑って話ている


その笑い声を聞きながら

私は過呼吸を直そうと

必死に深呼吸を繰り返していた


そして10分くらいになって

ようやく過呼吸がだいぶ収まり

姉が帰ってきた