部屋に戻った瞳。

不機嫌な瞳の表情に気付く奈美。


奈美
「何かあったの?」



「ううん、何でもない」






そして数分後、カラオケ店を出た二人。


奈美
「また、付き合ってくれる?」



「もちろん!
 奈美ちゃんの恋の成熟の為に付き合うよ?」


奈美
「そんなんじゃないって!」



瞳はポツリと呟く。



「気に入らない奴も居るけど……」


奈美
「ん? 何か言った?」



「ううん、別に、こっちの話。
 あはは……」


奈美
「?」



奈美と分かれた瞳は自宅へと向かう。

だが、その途中、鈴音らしき人物が前を歩いていた。

思わず声をかける瞳。

やはり鈴音だった。

しかし振り返った、その表情は今にも泣き出しそうな表情だった。



「鈴音ちゃん!?」



すると瞳の胸に飛び込み、泣き出す鈴音。



「鈴音ちゃん、どうしたの!?
 何かあったの!?」


瞳の問いに何も答えず、ただ泣きじゃくるばかりの鈴音だった。

鈴音の身に一体、何が?






第3話に続く