腹黒剣士に惚れました。


どうやらあの断末魔は例の“あれ”だ。

ーー拷問。

なんて切羽詰まった叫びであろうか。
敵ながらあれほどまでも主人を信じ続ける心は素直に尊敬できた。

鈴羽がそんなに切ない顔をしていたのか、
不意にふわりと香る優しい香り。