スーッ
突然、襖の開く音が聞こえた。
焦って泣いている自分の顔を隠した。
「鈴羽ちゃん…。」
それは聞き覚えのある、とても暖かい落ち着く声だった。
「お…きた…さん…?」
少し顔を上げようとした瞬間、身体が温もりに包まれた。
「え…?」