「じゃあ、1つは何でも欲しいと思った物が目の前に出てくる魔法、2つ目はどんな怪我も病気も治せる治癒能力、3つ目は空を飛べる大きな翼が欲しい。あ、でも翼は要らない時はしまえる方がいいかも。笑」
鈴羽がそう答えると、時神は遠慮せずに答えてくれて満足したのか先程の涙目とは裏腹に満面の笑みで頷いた。
「分かったわ。それなら今から少しの間目を閉じていてもらえるかしら。」
鈴羽は言われた通り軽く目を伏せてから浅く頷いた。
その途端何かが光り始めた。眩しくて目をキツく閉じていると光がだんだん薄れてきた。