あのネックレスは前の彼女から もらったものじゃないかって。 もう、そんなことを考えているのも 辛くなって、目線を外すとそこには 宮野先生。 高尾先生の話を生徒たちよりも 真剣に聞いている。 しっかり、目を見て。 高尾先生が宮野先生の方を見て 目が合うと、 宮野先生は少しほっぺを赤くして にこっと微笑んだ。 なんか嬉しそう。 そうして私は全く授業に 集中できないまま 午前中の授業は終わった。 「川澄!」 昼ごはんを食べに広間へ行こうとすると いきなり先生に呼び止められた。