「だって川澄楽しそうじゃねえし。 せっかく来たんだから 楽しまないと損だぞ?」 そう言って私の 細くてこげ茶の髪を撫でた。 先生はそういうスキンシップが 多くて心臓がもたない。 きゅんきゅんがとまらない。 「あはは、やめてくださいよ~」 宮野先生の声がした。