あたしと王子とバカ

「ゔぅー...ごほっごほっ...!」



翌日、咳き込んで明け方に目覚めた。



体温を計ると38.6℃だった。



時間を見て会社に休みの連絡を入れる。



健康優良児のあたしが入社してから体調不良で初めての欠勤だ。



更に風邪を引いても何してもあるはずの食欲が全くない。



きっと身体だけじゃなくて心もやられているからね、なんて自虐的なことを心の中で呟く。



「情けなっ...」



消えてなくなりそうな声でそう呟き、とにかく眠ろうと目を瞑る。



「ごほっ!ごほっ...!」



しかし、咳が邪魔をして全く眠れない。



こんな時は眠っていたいのに。



また桂史のことを考えてしまうじゃない...



バカなあたし...