あたしと王子とバカ

「ごほっごほっ...!!!」



咳き込んで目覚める。



起き上がろうにも頭がボーっとしてベッドから出ることが出来ない。



髪の毛を半乾きのままで眠ってしまったからか風邪を引いたようだ。



まさに踏んだり蹴ったりっていうやつだ。



風邪を引いた時はいつも桂史が卵お粥を作って食べさせてくれた。



ダメだ...



今のあたしの涙腺は簡単に緩んでしまう。



ドンドンドンッ!!



ドアが激しくノックされる。



もしかして...!?



さっきまで起き上がれなかった体を起こし、慌てて玄関へ向かう。



そして、鍵を開けた途端に勢いよくドアが開く。


「桂史...!」