あたしと王子とバカ

「私、カフェに行ってみたいな!だって、悠太君には似合わないから行ったことなくて。」



「ぶっ!」



さくらさんの発言に思わず、吹き出してしまう。



確かにあの桃山選手がカフェにいるのは違和感がある。



スイーツを食べているのを想像しただけでまた吹いてしまいそう。



失礼なのはわかっているけれど。



結局さくらさんとのデートは雑誌に載っていたオープンカフェに決まった。



「美味しい~!」



いちごのシフォンケーキを頬張り、満面の笑みを浮かべるさくらさん。



女のあたしから見ても可愛く思える。



羨ましい。



あたしとは大違い。



「夏奈美ちゃんは休みの日はいつも何してるの?」



「休みの日ですか?」



返しに困る。



平日は月子と飲んだりするけれど、休みの日は大体桂史のパチンコに付き合うか、家に引きこもっているかどちらかだ。



「友だちと遊んだりですかね。」



恥ずかしくて本当のことなんて言えない。