―いよいよ、一週間後は大学の文化祭。

ハルたちが所属するリーニエントテニスサークルは、たこ焼き屋を開くことになっていた。

チラシは、ハルがデザインした。

後は当日に売り上げを伸ばすのみ!!


「１回生は呼び込みと接客を頑張ってや!!特にヒカル・アキトやその周りの男子!!お前らは女の子に声掛けていけよ!!」
サークルの山中部長はヒカルとアキトの肩を叩いて言った。

「「は～い。」」

サークルの皆は、アキトとハルが付き合っていることを知っていた。
また、食堂での安藤先輩らとのいざこざ以来、アキトとハルの関係を知る人が増えた。

アキトは、自らの巧みな話術と行動で、ハルが皆から妬まれないように手を打っていた。

アキトとハルの関係は至って平和だった。


「初めての文化祭やな～。」
アキトがチラシを見ながら言った。

ハ「そうやなぁ。楽しみや♪」

ユ「男子軍!呼び込み頼んだぞ!!」

ヒ「任せとけー☆」

ア「おぅ♪」



サークルの皆も、他のサークルの人たちも、教授までもが楽しみにしている文化祭。
本当に楽しみだ!!!