いつものように絵美と二人でお昼を食べようと思っていたのだが、何故か絵美の姿が見当たらない。
仕方なく一人で食べようとしていた。
すると、いきなり隣の席の男の子が話し掛けてきた。


「な、お前、隣のクラスの吉岡と"コレ"なの?」


"コレ"と言って同時に出したのは、自らの小指。


「っぶ!!?///そっそんなわけ…」

「プッ…わかりやすいな〜。
俺は吉川 疾風。よろしくな」

「アタシは、観月 雪那。えっと…、よろしく」


こうしてアタシ達は何故か友達…になった。

疾風とは気が合うというか…似てる所がたくさんあった。
疾風もアタシと同じ、長い片思いで、その女の子は律輝と同じ隣のクラスにいるという。


「ま、好きな奴がいる同士お互い頑張ろうぜ!」

「うん、頑張ろっ!」


二人でそうやって話していると、しらないうちにお昼休みの終了と共に、五限目の五分前を知らせる予鈴が鳴ってしまっていた。

もちろん、アタシと疾風は全く気付かずにずっと話していたのだが。